アメリカで作り続けるということ。
これまでMÍCATAでは、フランスやイタリア、ドイツを中心に、ヨーロッパで作られたレザーシューズを買い付けてきました。
革靴は、私たちにとって「長く履き続けられる日常の道具」の一つです。
だからこそ、デザインだけではなく、その国ならではのものづくりや、時代を超えて受け継がれてきた技術にも惹かれてきました。
そんな私たちが今回初めて買い付けたのが、アメリカ製のトレーニングシューズです。
ブランドは、SAS(San Antonio Shoemakers)。

1976年、アメリカ・テキサス州サンアントニオで創業したシューズメーカーです。
大量生産ではなく、現在もアメリカ国内での生産を続け、履き心地を追求したコンフォートシューズを作り続けています。
華やかな広告ではなく、履き心地そのものが評価され、口コミによって支持を広げてきたブランドです。
日本ではあまり知られた存在ではありませんが、その確かなものづくりは高く評価され、2017年からはアメリカ軍へ正式にトレーニングシューズを納入しています。
今回ご紹介するMission 1 Stabilityも、その一足です。
それまでアメリカ軍では、兵士が各自でトレーニングシューズを用意することが一般的でした。
しかし2017年、防衛規定の変更により支給制度が始まり、SASはNew BalanceやPropperと並び、正式採用されるメーカーとなりました。
中でもMission 1 Stabilityは、高い機能性から兵士の着用率も高いモデルとして知られています。
アッパーには通気性に優れたメッシュとTPU素材を使用。

ミッドソールには軽量で衝撃吸収性に優れたUltra-Lite、アウトソールには耐久性とグリップ力で定評のあるVibramソールを採用しています。
軍用として開発されたシューズらしく、一つひとつの仕様には理由があります。
ただ頑丈なだけではなく、毎日のトレーニングを支えるための快適性や安定性まで考え抜かれています。
私たちが惹かれたのは、そうした背景だけではありません。
ブラックを基調としたシンプルなデザインに、控えめなリフレクター。

過度な装飾はなく、機能から生まれたディテールが、そのままデザインになっています。
派手さはありません。
しかし、履いてみると、適度なボリューム感と安定感があり、どんな服装にも自然と馴染んでくれます。
ヴィンテージのミリタリーパンツやデニムはもちろん、スラックスに合わせても違和感がありません。
私たちがこれまでヨーロッパの革靴を選び続けてきた理由と同じように、この一足にも「長く使うためのものづくり」が感じられました。
それが、MÍCATAで初めてアメリカ製トレーニングシューズをご紹介したいと思った理由です。
流行としてではなく、日常の道具として。
履き続けることで、そのものづくりの良さが少しずつ伝わってくる。
そんな一足だと思います。
MÍCATA
SAS "Mission 1 Stability"