生産国から見る、ヴィンテージNIKE
最近、NIKEを買い付けたので、そのことについて少し書いてみたいと思います。
MÍCATAは昨年10月にスタートし、おかげさまで9ヶ月が経ちました。
これまで私たちは、Brooks BrothersやRalph Lauren、L.L.Beanなどのトラディショナルなブランドや、ミリタリーやワークアイテムを中心にご紹介してきましたが、今回初めてスポーツブランドを買い付けました。
しかも、NIKEです。
世界中で知られているブランドだからこそ、これまでMÍCATAでは、あえて積極的には選んできませんでした。
今回買い付けた理由も、単にNIKEというブランド名に惹かれたからではありません。
目に留まったのは、どちらも状態が良く、1980年代から1990年代初期頃に作られたと考えられること。
そして、一着がアメリカ製、もう一着が日本製であったことです。

MÍCATAではこれまで、海外で生産されたヴィンテージを中心に買い付けてきました。そのため、日本製のアイテムを選ぶのは今回が初めてです。
日本製だから選んだというよりも、アメリカで生まれたブランドの服が、日本で作られていたという背景に惹かれました。
NIKEは、ランニングシューズをルーツに持ちながら、1980年代にはマイケル・ジョーダンとの契約やAir Jordanの登場、エアクッションを用いたシューズなどを通して、世界的なスポーツブランドとして存在感を高めていきました。
ブランドが世界へ広がっていくなかで、製品はアメリカだけでなく、日本をはじめとするさまざまな国で作られるようになります。
今回ご紹介するのは、そんな時代に作られた、Made in USAのポロシャツと、Made in Japanのトラックジャケットです。
Made in USAのポロシャツは、深みのあるバーガンディのボディに、白いNIKEロゴの刺繍が入った一着。
スポーツウェアらしい軽快さを持ちながら、装飾は控えめで、どこかトラディショナルな佇まいがあります。
もう一着は、ネイビーを基調に、襟や袖口、裾に赤と白を配した日本製のトラックジャケットです。
胸元には小さなNIKEロゴが刺繍され、ファスナーの引き手にもブランドロゴが残っています。
スポーツウェアらしい色使いでありながら、形はすっきりとしていて、現代の服にも自然に合わせられる一着です。
私たちは、ブランドだけではなく、その服が「どこで作られたのか」という背景にも惹かれます。
同じNIKEという名前を持つ服であっても、作られた国や時代が違えば、その服が持つ背景も少しずつ変わります。
もちろん、1980年代から1990年代前半頃のNIKEが、すべて極めて希少なヴィンテージというわけではありません。
古着店では、それ以前に作られた1970年代や1980年代初頭のNIKEを目にすることもあります。
ただ、年代が古く、希少性が高くなるほど価格も上がり、日常着として無理なく選べるものは少なくなっていきます。
また、長い時間を経た服である以上、良い状態で残っているものも多くはありません。
MÍCATAが大切にしているのは、希少であることだけではありません。
時代や生産背景に魅力があり、現在の暮らしのなかでも自然に着ることができること。
そして、これから先も長く袖を通せる状態であることです。
今回の二着は、誰もが知るNIKEというブランドのなかに、アメリカ製と日本製という異なる背景を見つけたことで、買い付けに至りました。
有名なブランドであっても、生産国という視点から見てみると、まだ知らなかった一面に出会うことがあります。
MÍCATAでは、そんな背景も含めて、ヴィンテージをご紹介していきたいと思っています。
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